Lang/shell/bash の履歴(No.36)

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• Lang/shell/bash へ行く。
  • 1 (2010-04-26 (月) 00:21:13)
  • 2 (2010-09-15 (水) 09:46:33)
  • 3 (2010-11-17 (水) 08:33:00)
  • 4 (2010-11-23 (火) 10:45:13)
  • 5 (2010-11-25 (木) 23:38:06)
  • 6 (2010-11-26 (金) 09:40:23)
  • 7 (2011-06-17 (金) 10:43:11)
  • 8 (2011-08-04 (木) 13:02:28)
  • 9 (2012-08-07 (火) 13:33:17)
  • 10 (2012-08-23 (木) 13:00:57)
  • 11 (2012-09-12 (水) 11:15:41)
  • 12 (2013-02-22 (金) 22:23:40)
  • 13 (2013-05-05 (日) 20:05:32)
  • 14 (2013-05-06 (月) 08:51:20)
  • 15 (2013-05-07 (火) 14:47:02)
  • 16 (2013-05-12 (日) 19:44:21)
  • 17 (2015-06-20 (土) 00:40:20)
  • 18 (2015-06-20 (土) 07:29:36)
  • 19 (2015-07-19 (日) 20:21:06)
  • 20 (2018-06-03 (日) 04:20:02)
  • 21 (2019-03-31 (日) 08:50:59)
  • 22 (2019-04-03 (水) 19:29:37)
  • 23 (2019-04-04 (木) 10:30:25)
  • 24 (2019-06-10 (月) 01:59:05)
  • 25 (2021-02-11 (木) 19:00:00)
  • 26 (2021-04-18 (日) 08:40:52)
  • 27 (2022-03-21 (月) 14:25:28)
  • 28 (2022-09-07 (水) 21:35:44)
  • 29 (2022-09-10 (土) 18:34:34)
  • 30 (2022-09-23 (金) 10:54:45)
  • 31 (2022-10-29 (土) 16:19:10)
  • 32 (2022-11-02 (水) 00:43:56)
  • 33 (2023-02-01 (水) 20:57:28)
  • 34 (2023-02-23 (木) 10:39:50)
  • 35 (2023-02-23 (木) 18:28:48)
  • 36 (2023-07-15 (土) 19:52:03)
  • 37 (2023-10-07 (土) 19:29:40)
  • 38 (2024-04-14 (日) 09:20:48)

---

目次†

コマンド履歴†

履歴保存先ファイルの指定†

• コマンド履歴は、通常は ${HOME}/.bash_profile に保存される。これを別なファイルに保存したい場合は、

  export HISTFILE=<新しいコマンド履歴ファイル名>

  とする。
  例えば、screenでセッション毎にコマンド履歴を保存したい場合に、セッション毎のコマンド履歴ファイルを指定するなど。

  if [ "${STY}" != "" ]; then
      export HISTFILE=${HISTFILE_DIR}/${TERM}.${STY##*.};
  fi

履歴にタイムスタンプを付加する†

• 環境変数 HISTTIMEFORMAT にタイムスタンプフォーマットを指定する。この文字列は strftime(3) の書式文字列 として使われる。

  export HISTTIMEFORMAT="%F %T "

履歴を1コマンド毎に保存する†

• 環境変数 PROMPT_COMMAND に指定されたコマンドがあると、bash はそのコマンドをプロンプトを表示する直前に毎回実行する。

  export PROMPT_COMMAND="history -a; history -r"
  shopt -o histappend # histappend は上記により不要になるので、無効にする

• "history -a" ：「新しい」履歴行 (bash の現在のセッションの開始以降に入力された履歴行) を履歴ファイルに追加します。
• "history -c" ：全てのエントリを削除し、履歴リストをクリアします。
• "history -r" ：履歴ファイルの内容を読み込み、これらを現在の履歴として用います。
• histappend　 ：設定されている場合、シェルの終了時に変数 HISTFILE の値で指定しているファイルに履歴リストが追加されます。 ファイルへの上書きは行われなくなります。

変数†

代入†

• 等号の両隣にスペースを入れてはいけない
• 通常の変数

  val=123

• 配列

  array=( 0 1 2 3 )
  array=([0]=0 [3]=3 [1]=1 [2]=2 ) # 配列番号指定。記述は順番通りでなくても良い

削除 unset†

unset val1                # 変数の削除
unset array[0] array[3]   # 配列から、特定の要素のみを削除
unset array               # 要素指定無しで配列を指定した場合、その配列全体を削除

連番の数値を自動生成する†

$ echo {1..10}
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10

$ echo {10..1}
10 9 8 7 6 5 4 3 2 1

• 飛び飛びの値の数列を生成したい場合は、 seqを使うと良い。

配列†

初期化†

A=()
A=( 1 2 3 4 )

追加†

• 配列 A の後ろに変数 B を追加

  A=( ${A[@]} ${B} )

  又は

  A+=( ${B} )

• 配列 A の前に変数 B を追加

  A=( ${B} ${A[@]} )

部分配列の取り出し†

書式†

• 書式：配列 VAR の配列番号 <begin> から <end> までを取り出す

  ${VAR[@]:<begin>:<end>}

• 書式：配列 VAR の配列番号 <begin> 以降を取り出す

  ${VAR[@]:<begin>}

• 書式：配列 VAR の配列番号 <end> までを取り出す

  ${VAR[@]::<end>}

例†

A=( 0 1 2 3 4 5 6 )
echo ${A[@]:2:4}     # 実行結果： 2 3 4 5
echo ${A[@]:2}       # 実行結果： 2 3 4 5 6
echo ${A[@]::2}      # 実行結果： 0 1

特殊変数†

環境変数†

その他の特殊変数†

変数と環境変数†

• 定義されている変数を確認するには、set と export が使える。
• export は、環境変数（export されている変数）を表示する
• set は、環境変数に加え、シェル変数も表示する。よって、環境変数を調べるのに使ってはいけない。

match†

変数 ${hoge} に対して

例†

FULLPATH=/home/user/file_name.ext
PATH=${FULLPATH%/*}		# パス部分を表示
FNAME=${FULLPATH##*/}		# ファイル名以下を表示
FNAME_ONLY=${FULLPATH%.*}	# ファイル名のみを表示
DOTEXT=${FULLPATH##*.}		# 拡張子を表示

パス文字列操作†

パスからファイル名を取得する - basename†

• 書式：

  $ basename <path>

• 実行例：

  $ basename /usr/bin/perl
  perl

パスからディレクトリ部分を取得する - dirname†

• 書式：

  $ dirname <path>

• 実行例：

  $ dirname /usr/bin/perl
  /usr/bin

置換演算子†

変数 val に対して

評価†

文字列評価†

Cのstrlen() 的使い方をしたいとき†

• ${val} の文字列長が0であるか否かによって処理を変える場合は

  if [ -n ${val} ]; then
      処理1
  fi

  ではなく、

  if [ ${#val} -gt 0 ]; then
      処理1
  fi

  とするとうまくいく。

ファイル属性†

数値評価†

※ arg1, arg2 には、正または負の整数を使用出来る。

フロー制御†

if†

if [ 条件式1 ]; then
    処理1
elif [ 条件式2 ]; then
    処理2
else
    処理3
fi

• elif は、C/C++の else if に相当

for / while†

• for

  for i in "${val_list[@]}"; do
      処理
  
      if [ 次ループへ飛ぶ条件 ]; then
          continue;
      fi
  
      if [ ループ終了条件 ]; then
          break;
      fi
  done

  • val_list: 配列変数。配列全てを表す為、${val_list[@]} と書く。
  • i: 配列 ${val_list[@]} から1要素ずつ代入される為に用意する変数。処理の中ではこのiで取り扱う。変数名は i でなくとも何でも可。for文の中では代入先としての位置づけなので、先頭に変数を表すドル記号（$）をつけてはいけない。

コマンドの実行結果を for ループ条件にする†

for val in $(<command>); do
    処理
done

• 例

  for f in $(ls); do
      echo "file: $f";
  done

• $(<command>) を配列のときと同じようにダブルクォートで括ってはいけない。（自動連番の場合と同様）

自動連番でループを回す†

for i in {1..10}; do
    処理
done

とすれば出来る。但し、上の例の {1..10} はダブルクォートで括ってはいけないので注意！

• 昇順の自動連番以外で、自動生成した数列（飛び飛び、降順など）でアクセスしたい場合は seq を使用するとよい。

数列の自動生成（seq） を使う†

• seq は、昇順・降順で番号を自動生成する。

  seq <first_num> [increment_num] <last_num> 
  seq [first_num] <last_num> 

  • first_numが省略された場合のデフォルト値は1
  • increment_num が省略された場合のデフォルト値も1
  • 全ての数値は浮動小数点値として解釈される
  • 詳しくは、 man 1 seq を参照のこと

• 使用例
  • 配列に対し、順次アクセス

    VALS=( a b c d e );
    for i in `seq 0 5`; do    # double-quote で括らないこと！
       echo "val is $VALS[$i]";
    done

• 配列に対し、逆順にアクセス

  VALS=( a b c d e );
  for i in `seq 5 -1 0`; do    # double-quote で括らないこと！
     echo "val is $VALS[$i]";
  done

• 配列に対し、飛び飛びにアクセス

  VALS=( a b c d e );
  for i in `seq 0 2`; do    # double-quote で括らないこと！
     echo "val is $VALS[$i]";
  done

while†

while [ 条件 ]; do
    処理

    if [ 次ループへ飛ぶ条件 ]; then
        continue;
    fi

    if [ ループ終了条件 ]; then
        break;
    fi
done

• continue, break はfor文同様に使用出来る。
• 条件式が成立する限り、ループを続ける。
• do キーワード以降は、for文と同じ

case†

case ${i} in
word_1 )
    処理1
    ;;
word_2 )
    処理2
    ;;
* )
    上記どの条件にも当てはまらない場合に行う処理
    ;;
esac

• ${i} は、評価したい変数（そのときに応じて、名前は何でも可）
• word_1, word_2,... は、${i} が一致するか否かを調べたいキーワードを記述。
• C/C++ のswitch-case 等、同等の構文に見られる default に相当するキーワードがないので、default 相当のことをやらせたい場合には、上記のように最後に * の条件文を書いておく。
• 各処理の最後には、2つの連続したセミコロン（;;）を記述する。これが、C/C++ の場合の break 文に相当する。

echo の出力先†

• 通常、特に指定しなければ、echo は stdout のリダイレクト先へ出力される
• stdout への出力を明示するとき

  $ echo "message" >&1

• stderr へ出力するとき

  $ echo "message" >&2

printf†

• C/C++ の printf() のように、フォーマット文字列を解釈して出力する

改行†

• echo と違い、改行したい時は "\n" が必要（echo の場合は -n を付けない限り、終端で自動改行される）
• 渡す引数が文字列の場合は問題ないが、配列である場合は改行文字が思うように機能しないので注意が必要。
• 下記のうち、改行文字が正しく動作するのは (4) のみである。他は表示内容の上にコマンドプロンプトなど、後から表示されるものに一部上書きされたりする。

  (1) A=( "Hello" "world" "\n" );     printf "${A[@]}";
  (2)                                 printf "${A[@]}\n";
  (3) B=( "Hello" "world\n" );        printf "${B[@]}";
  (4) C="Hello world\n";              printf "${C}\n";

• そもそもこういう引数は printf の仕様から見て間違っており、printf の bug ではない。
• 安易に echo と printf は単純な置き換えが出来ない例として示した。

pipe†

alias を含むコマンドライン†

• .bashrc で

  alias llast1='ls -1tr | tail -1'

  みたいなことをしている場合に、そのファイルの内容をgrep して別ファイルに保存する場合は、

  $ grep hoge `llast1` | grep -v huga > a.log

  とやってもうまくいかない。

  $ cat < `llast1` | grep hoge | grep -v huga | tee a.log

  とやればうまくいく。または

  $ ( cat `llast1` | grep hoge | grep -v huga ) | tee a.log

  でもうまくいく。

pipe で繋がれたコマンドラインの各マンドの終了ステータスを取得する - PIPESTATUS†

• 下記のようなコマンドラインを実行したとする。

  $ command1 | command2 command3 | command4

• その終了ステータスは

  ${PIPESTATUS[@]}

  に格納される。
• 例：

  $ exit 3 | exit 5 | exit 2 | exit 0 | exit 1
  $ echo ${PIPESTATUS[@]}
  3 5 2 0 1

• この方法は、下記のようなコマンドラインで command の終了ステータスを取得したい場合に使用する。

  $ command 2>&1 | tee <file-name>

  • このようなコマンドラインの終了ステータス $? は、パイプで最後に繋がれたコマンドの終了ステータスが格納される。上記の例では tee コマンドの終了ステータスとなる。command の終了ステータスを取得したい場合は ${PIPESTATUS[0]} を見る必要がある。

算術式を扱う†

expr を使わない†

(( sum = $a + $b ))    # addition
(( sub = $a - $b ))    # subtraction
(( mul = $a * $b ))    # multiplication
(( div = $a / $b ))    # division
(( mod = $a % $b ))    # modulo (remainder)
(( exp = $a ** $b ))   # exponentiation

expr を使う†

sum=$( $a + $b  )   # addition
sub=$( $a - $b  )   # subtraction
div=$( $a / $b  )   # division
mod=$( $a % $b  )   # modulo (remainder)

• expr では、以下の演算は出来ない：
  • 乗算
  • べき乗算

参考リンク†

• How to use arithmetic operations in bash

shell script の debug†

-x オプション†

• x オプションは、単純なコマンド、for コマンド、case コマンド、 select コマンド、算術 for コマンドをそれぞれ展開した後、 PS4 を展開した値を表示し、その後にそのコマンドと展開した引き数や、結び付いた単語のリストを表示する。
• 実行方法
  • script の debug には -x オプションを使って起動する。

    $ bash -x <shell-script-file>

  • 又は、スクリプトファイルのインタプリタ行に -x を付与する

    #!/bin/bash -x

• 表示内容
  • + で始まる行：スクリプト内で実行されたコマンド
  • ++ で始まる行：バッククォート内で実行されたコマンド

-v オプション†

• -v オプションは、これから実行しようとする行を逐次表示する
• 実行方法
  • script の debug には -v オプションを使って起動する。

    $ bash -v <shell-script-file>

呼び出し元の関数名を取得 - FUNCNAME†

• 呼び出し元の関数名は、下記から取得出来る：

  ${FUNCNAME[1]}

呼び出し元の行番号を取得 - BASH_LINENO†

• 呼び出し元の行番号は、下記から取得出来る：

  ${BASH_LINENO[0]}

ログ関数の実装例†

function log_print {
    local readonly msg="${@}";
    local readonly func=${FUNCNAME[1]};
    local readonly line=$(printf "%04d" ${BASH_LINENO[0]});
    echo "${line}: ${func}: ${msg}";
    # printf で複数の値を一度にフォーマットすることは出来ない。
}

ini ファイル形式のデータを読む†

function get_section_from_ini_file {
    # 指定された ini file 形式のファイルから、指定されたセクションの内容を取り出し出力する
    local ini_file=${1};
    local section=${2};
    sed -e 's/[[:space:]]*\=[[:space:]]*/=/g' \
    -e 's/;.*$//' \
    -e 's/[[:space:]]*$//' \
    -e 's/^[[:space:]]*//' \
    -e "s/^\(.*\)=\([^\"']*\)$/\1=\"\2\"/" \
   < ${ini_file} \
    | sed -n -e "/^\[${section}\]/,/^\s*\[/{/^[^;].*\=.*/p;}";
}

組み込みコマンド†

local <val>†

• シェル変数 <val> を関数内ローカルな変数として定義する。
• 関数外では使用出来ないことに注意。
• 例

  function hoge {
      local TEST=1;
      ...
  }

readonly <val>†

• シェル変数 <val> を読み取り変数変数として定義する。（C++で言うところの const 修飾子）
• 例

  readonly OK=0;
  readonly NG=1;

local readonly <val>†

• シェル変数を、関数内ローカルな読み取り専用変数として定義する。
• 逆にして readonly local とすると、 local としても readonly としても機能しないので注意。
• 例

  function hoge {
      local readonly TEST=1;
      ...
  }

Scripts†

llast†

#!/bin/bash
TARGET=${1};
TARGET_FILE=`ls -1tr | tail -${TARGET} | head -1`

echo ${TARGET_FILE};

findd†

#!/bin/bash
# find ${@} find -printf "%AY-%Am-%Ad %p\n";    # 最後にアクセスした日付を併記
find ${@} -printf "%TY-%Tm-%Td %p\n";            # 最後に修正した日付を併記

トラブルシューティング†

/bin/sh: 警告: シェルレベル (1000) は高すぎます。1に再設定されました†

• シェルスクリプトまたはシェル関数の無限再帰呼出しを行っている可能性がある。