[[System]] #topicpath * IDE HDD のパフォーマンスチューニング [#na84dc59] - MacやWindows* でよくやるデフラグメントではなく、HDDパフォーマンスを改善するためのパラメータ設定です。 - hdparm コマンドを使用します。 - コマンド書式: # hdparm <パラメータ設定値> <IDE-HDD装置名(/dev/hdaなど)> - 入手 # apt-get install hdparm - パフォーマンステスト~ どのようなパラメータを与えるのが良いかを検討するため、まずは何もしない状態でのパフォーマンスを確認します(/dev/hdaの場合)。 # hdparm -t /dev/hda 結果は、例えばこのように表示されます: /dev/hda: Timing buffered disk reads: 64 MB in 18.09 seconds = 3.54 MB/sec - 次に、現在使用しているIDE-HDDに対し、高速化の効果のあるパラメータを探します。~ 基本的には、次の4つを対象とすれば良いでしょう(括弧内は各パラメータのON/OFFを設定する時のコマンド引数): -- 32bit I/O オン ( -c ) -- using_dma ( -d ) -- multiple sector count ( -m ) -- unmaskirq ( -u ) - これらを、単独で設定したり、組み合わせて設定したりして、パフォーマンスをチェックします。 パラメータをON にするときは、各々の引数に1(ただし、 -m オプションの場合は16)を与えます。例えば、「32bit I/O 」をONにする場合は # hdparm -c1 /dev/hda とします。パラメータを変更した後、次のコマンドでテストをします。 # hdparm -t /dev/hda 結果が出たら、どこかに記録しておき、後で比較に使用します。~ テストしたら、次のパラメータでテストをやるため、先程設定したパラメータは OFF にします。OFFにする場合、先程引数に与えた "1" の代わりに "0" を与えて、同じようにコマンドを実行します。 # hdparm -c0 /dev/hda ...これを各オプションについて繰り返し、それが済んだら2つ以上のオプションの組合せで、また同じようにテストを繰り返します。~ その結果、当時の私の環境(ThinkPad X24)では、 -- 32bit I/O ( -c ): ON -- using_dma ( -d ) : ON -- multiple sector count ( -m ): ON -- unmaskirq ( -u ) : OFF に設定したときのパフォーマンスが最も良く、その時のテスト結果は以下の通りでした。 /dev/hda: Timing buffered disk reads: 64 MB in 2.85 seconds = 22.46 MB/sec - Boot時に自動で設定するようにする~ 最適な設定が決まったら、これをOS起動時に自動的に設定させるようにします。~ /etc/init.d/hdparm を作成した後、これに実行権限を設定( chmod で 755 に )し、更に # update-rc.d hdparm defaults 20 を実行します。 - [[/etc/init.d/hdparm>archive:hdparm]]